「元の場所へ返してきなさい!」
このような言葉、言われたことありませんか?
売り物や、人のものを取った時のことではありません。
そうです、動物を拾って帰ってきた時に、母親に言われた言葉です。
なぜこのような話をするかと言いますと、
数ヶ月前、同じ言葉を母親から言われたからです。
* * * * *
その日の天気は雨。
私は、車で外出するところでした。
いざ自宅から出発!というところで、
道路の真ん中で、子猫が鳴いていることに気付いたのです。
このままでは車に引かれる!
そう思った私は、車から降り、子猫を保護しました。
子猫は雨でびしょぬれ、しかも目ヤニがひどく、目も開いていません。
・・・正直、可愛いとは言いがたい顔をしていました。
捨てられたことが分かるのか、近づくと必死にしがみ付いてきて、離れません。
ほおっておけず、自宅に連れて帰った私に、
母親より、冒頭の言葉を言われたのです。
しかし、子どもならいざ知らず、
いい大人ですので、最低限、食事のお世話はできます。
初めは、否定的だった母親も、元々動物好きなこともあり、
自宅で保護することを許してくれました。
わが家には、先住のオス猫が2匹。
新しい猫が来ると、警戒してしまうため、
飼うのではなく、あくまで保護することに。
大きくなってきたら、新聞に掲載し、新しい飼い主さんを探す形です。
実は、過去にも何度か迷い猫を、
新しい飼い主さんに、お渡しした経験があります。
そのため、今回も同様にしよう、と考えたのです。
* * * * *
それから、2ヶ月が経ち、大きくなった子猫をパシャリ☆
性別は、メスだと判明。
どうですか?目ヤニもすっかり取れて、美猫でしょう?
オモチャに興味をしめさなくなった、先住の猫たちと違い、
子猫はオモチャに興味深々。
またたく間に、我が家のアイドルと化しました。
とは言っても、期間限定の飼い猫。
ついに、新聞に載せる時がきたのです。
そして、掲載当日。
すぐに反応があり、その日の内に、お渡しすることに・・・
お会いしてみると、優しそうなおばあちゃん。
お見送りの際、
何度も何度も、頭を下げておられたのが印象的でした。
今後は、おばあちゃんの話し相手になるのかな?なんて思いながら、
きっと大事にしてもらえるだろう、と思った瞬間でした。
* * * * *
あれから、1ヶ月。
お転婆な猫娘が、今も幸せに暮らしていることを願って・・・
動物好きな、米子支社yumiからの、ちょっとしたお話でした。
捨てられた動物って、見てみぬふりをしがちですが、
少しでも気にかけて下さる方が増えると、
世の中が、ちょっぴり温かくなる気がしませんか?