こんにちは。kakukakuです。
毎年この季節になると、本棚から取り出して、
読み返したくなる絵本があります。
日本語版のタイトルは「ちいさなもみのき」。
作者は、ニューヨーク生まれの絵本作家、
マーガレット・ワイズ・ブラウンとバーバラ・クーニーです。
日本語版が出版されたのは1993年ですが、
この物語がアメリカで最初に発表されたのは1954年。
60年近く愛され続けているクリスマスの名作です。
私も数年前の冬、本屋さんにずらりと並んだ絵本の中から、
表紙の絵にひかれて手に取りました。
どんな物語か、あらすじを紹介しましょう。
☆ ☆ ☆
森のはずれで育ったちいさなもみのきが、
ある日、一人の少年の部屋にやってきました。
足が悪くて森に行ったことのない少年のために、
お父さんが根っ子ごと運んできたのです。
大きな樽に植え替えられたもみのきは、
きれいに飾り付けをされてクリスマスツリーになり、
少年といっしょに楽しい時間を過ごしました。
春になるともみのきは森へ帰っていき、
そしてまた、冬になると少年のもとへ。
こうして、もみのきも少年も少しずつ成長していきました。
ある年の冬、もみのきがいつまで待っても、
お父さんは迎えにきませんでした。
どうしたのでしょう?もみのきはさみしくてたまりません。
すると、遠くから子どもたちの歌う
クリスマスキャロルが聞こえてきました。
歌いながら近づいてくる子どもたちの先頭で、
灯りを手に歩いてくるのは・・・なんと、あの少年です。
足の悪かった少年が、雪の上をしっかり歩いて、
森のはずれのもみのきに会いにきたのでした。
☆ ☆ ☆
ちいさなもみのきが森でどんなくらしをしていたのか、
子どもたちはどんな歌をうたってくれたのか・・・。
ここでは伝えきれないので、ぜひ絵本を読んでみてくださいね。
寒い夜に心がぽっとあたたかくなる、そんな一冊です。