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ききみる日記

広島弁の「のし袋」じゃけぇ。

こんにちは。kakukakuです。

先日、文房具店でおもしろいものを見つけました。

広島弁の「のし袋」です。

表には「御祝ジャケエ」「気モチジャケエ」など、

耳なれた広島言葉が墨文字で躍っています。

肩のこらない、ちょっとしたお祝いに喜ばれそうですね。

別のデザインで「これで好きなもの買いんさい」

「ちょっとしか入っとらんけ〜」など、

さらにユニークなバージョンもありました。

広島の老舗、多山文具さんが企画したオリジナル商品だそうで、

1枚262円。

広島みやげにしても他県の人にウケそうなので、

私も思わず買い求めました。

*     *     *

のし袋の「のし」は、もともと

「のしアワビ」だったことは、みなさんご存じでしょう。

アワビの肉を薄く長くはぎ、引きのばして乾燥させたもの。

江戸時代までは、これを和紙で包んだ「のし包み」を、

進物に添えることが礼法の決まりだったそうです。

明治時代に入ると、高価なアワビの代わりに、

布海苔や鯨筋などが使われるようになり、

やがて和紙の折形だけを模して、現在の「のし」の姿になりました。

ちなみに、本物の「のしアワビ」を贈られた人々は、

水に漬けて柔らかくしてから煮て食べたそうで、

不老長寿の妙薬と信じられていたそうですよ。

めでたし。めでたし。な、日本むかし話ですね。