こんにちは。kakukakuです。
突然ですが、室町時代の庶民の暮らしって、想像できますか?
私は「いいえ」です。
平安時代とか、江戸時代だとイメージが広がるんですけどねぇ・・・
そんな私でも、行けばわかる!
今からおよそ600年前の室町時代、
瀬戸内海に栄えた港町の一角にタイムスリップして来ました。
タネあかしをすると、ここは福山市にある広島県立歴史博物館。
芦田川の川底に埋もれていた中世の集落、
「草戸千軒」の町なみが実物大で再現されています。
* * *
設定は、初夏の黄昏どき。
船着場にかかる木の橋を渡って、町に足を踏み入れると、
なんだかワクワクしてきました。
市場をのぞくと、鮮魚に干物、貝、ワカメ・・・
野菜や穀物も種類が豊富ですね。
わら草履やムシロも売られていました。
こちらは、かわらけ売り。
地元でつくった素焼きの土器を、
かついで売り歩く人もいたそうです。
職人の住まいを、ちょっとのぞかせてもらいました。
ここは、塗師屋(ぬしや)。
漆椀の絵付けをする職人の仕事場兼住居です。
下駄をつくる職人が住む、足駄屋(あしだや)です。
父親は下駄に鼻緒のあなをあけ、
息子は下駄の台をつくっているという設定だとか。
このほかに、農具をつくる鍛冶屋の住まいや、
地蔵菩薩をまつる御堂もありました。
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草戸千軒町遺跡出土品は、
2千930点が国の重要文化財に指定されているそうです。
その資料をもとに、民衆の暮らしぶりが再現されているので、
なるほど、リアリティがあるはずです。
予備知識が全くなくても楽しめるので、
皆さんもぜひ一度、遊びに行ってみませんか。
おまけ。
この時代の日常的な献立です。
麦と米を混ぜたご飯に、ハゼを焼いたもの、
ササゲの塩漬け、シジミとセリのすまし汁。
これって、けっこうヘルシーでおいしそうですよね♪