こんにちは。kakukakuです。
先日、路面電車の電停で、こんなポスターが目に止まりました。
「ひろでん電車のある風景」フォトコンテスト作品募集。
路面電車の車両や沿線の風景などを撮影した、写真コンテストの告知です。
広島に住んでいると、いつも何げなく見ている風景ですよね。
それをあらためてカメラで切り取ってみる・・・。
自分は路面電車のどんなところが好きなのか、
出来あがった写真を見たらわかるかもしれませんね。
募集締切は9月28日(金)必着ですから、まだ間に合います。
みなさんも応募してみませんか。
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路面電車のあるまちの風景を思い浮かべていたら、
ふと、何年か前に読んだ一冊の本のことを思い出しました。
「チンチン電車と女学生」。
戦時中、路面電車の運転士や車掌として働いていた、
女学生たちのことを取材したノンフィクションです。
当時、14歳から17歳だった彼女たちは、
昭和18年に開校した「広島電鉄家政女学校」の生徒で、
戦場に行った男性乗務員にかわって、路面電車を走らせていました。
広島市内(皆実町)にあった校舎は戦火に焼かれ、
2年半という短い歴史を閉じたため、
長い間、幻の女学校といわれていたそうです。
この本を読むまで、私も知りませんでした。
彼女たちが守ってくれた路面電車は今も、市民の大切な足です。
まちを走る路面電車にカメラを向ける前に、
本棚で眠っていたこの本を、もう一度読み返してみたいと思います。