こんにちは。kakukakuです。
きょうは♪たのしい♪ひなまつり〜♪ですね。
みなさんは「さげもん」をご覧になったことがありますか?
ドラえもんでも、くまモンでもなくて、さげもん。
福岡県の柳川に伝わる、雛まつりの飾りです。
街のあちこちに飾られた「さげもんめぐり」でにぎわう柳川の雛まつり。
雑誌やテレビでは見たことがあったのですが、
先日、初めて実物を拝見する機会に恵まれました。
この写真の両脇、天井から吊りさげられているのが「さげもん」です。
なかには、部屋中が「さげもん」で埋め尽くされている、
絢爛豪華な飾りつけをした場所もありました。
「さげもん」の由来は、江戸時代、
雛人形のかわりに着物のはぎれで縁起の良い小物をつくり、
女の子の誕生をお祝いしたことが始まりだそうです。
一つの「さげもん」に吊りさげる小物の数は、全部で51個。
直径一尺三寸(約40cm)の竹の輪に赤い布を巻いたものに、
7個の小物をつけた紐を7本吊りさげ(7個×7本で49個)
真ん中に柳川まりを2個さげるのが決まりだとか。
この51個という数には、人生50年といわれていた時代に、
わが娘には1年でも長生きしてもらいたいという、
親の願いが込められているそうです。
華やかな「さげもん」の小物を一つ一つじっくり見ると、
どれも手間のかかった愛らしいものばかり。
それぞれ縁起の良い言い伝えがあり、
たとえば、ねずみは「子だくさん」、ひよこは「かわいらしさ」、
桃の実は「長寿」、宝袋は「心の豊さ」、梅は「寒さに耐えて咲く」、
蝶は「着飾らせて嫁に出したい親心」など・・・。
たくさんの願いを吊りさげて、親から子へ、子から孫へと、
代々受け継がれているそうです。
親の愛情と手仕事のぬくもりが伝わる、
とても素敵な雛まつりの風習ですね。