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ききみる日記

出雲で古代を食べ尽くす

こんにちは。kakukakuです。

平成の大遷宮に沸く出雲の地で、

古代食をいただく機会に恵まれました。

ノドグロ、アカガイ、カメノテなどの日本海の幸をはじめ、

キジとイノシシの肉に、野の香りがする木の実や野草、雑穀いろいろ。

素焼きの器に盛られたごちそうは、野趣あふれるものばかり。

調味料もすべて手づくりで、

塩は海水を煮詰めてつくられたそうです。

なかでも、みんなが思わず「美味しい!」と感動したのは、

古代のチーズといわれる醍醐(だいご)と蘇(そ)でした。

↑写真の左手前の隅にあるのが蘇で、

キビやアワのお団子がのった平皿の上にある、

スライスした茶色いものが醍醐です。

その味を言葉で表現するのは難しいのですが・・・

とろりとした蘇も、しっとりコクのある醍醐も、

口に入れると濃厚な甘みが広がります。

最上の美味という意味の言葉「醍醐味(だいごみ)」は、

ここから生まれたのですね。

いやぁ、ほんとに、これまで食べたことのない味でした。

木の枝を削った箸は、見た目よりも使いやすくてビックリ。

焼き魚だけはちょっと苦戦しましたが、

そのほかの料理は楽勝でいただけました。

(写真の丸いものは、どんぐりのパンです)

古代人になった気分で、大地と海の恵みを食べ尽くした夜。

いつもより丁寧に手を合わせて、

「ごちそうさまでした」と感謝の気持ちを捧げました。

翌朝は出雲大社にお参りしました。

帰りに立ち寄った古代出雲歴史博物館で、

「出雲国風土記」をもとに古代の暮らしを再現したコーナーを発見!

当時の人々が食べていたと思われるものも展示されていて、

「あ、あれ食べたよね、これもだよね、ねっ!」と、

またしても古代食で盛りあがってしまいました。

みなさんも、機会があればぜひ味わってみませんか。