こんにちは。kakukakuです。
タイトル通り、これぞニッポンの駅!
と膝を打ちたくなるような駅舎を観てきました。
平成2年まで、出雲大社につづく門前町の表玄関だった
「旧・大社駅」です。
国鉄の大社駅が開業したのは明治45年ですが、
現存している駅舎は大正13年に改築されたもの。
純日本風の格調高い木造建築で、
平成16年には国の重要文化財に指定されました。
見上げると首が痛くなるほど高い天井には、
灯籠型のレトロなシャンデリアが下がっています。
切符売り場や待合室、観光案内所、
掲げてある時刻表や運賃表も廃線当時のまま。
上りの行き先は、すべて出雲市駅になっています。
ここ大社駅と出雲市駅を結ぶ大社線は、
全長7.5kmの路線で、途中の駅は2つしかなかったそうです。
プラットホームに出ると、ついさっきまで、
駅員さんが列車を見送っていたような気配がします。
草の生えた線路の先には、出雲大社の大鳥居が見えました。
* * *
そして、もうひとつ。
さすがに出雲大社の玄関口!と思ったのは、
駅舎の横にコンクリートの改札口が7つもあったことです。
これは、初詣に訪れる参拝客のための臨時改札口だったとか。
休日のテーマパークの入口のように、
今はがらんとした改札口を見つめていると、
列車から降り立つ晴れ着の人の波が見えるようです。
できれば、平成の大遷宮の期間だけでも
列車の運行を再開して欲しかったなぁ・・・と、
わがままなお願いをしたくなりました。
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みなさんも出雲大社に参拝されるときは、
大正・昭和の香りがする
「旧・大社駅」に立ち寄ってみませんか。