こんにちは。kakukakuです。
広島市の比治山公園に向かう途中、
電車通りから丘を少し登ったところにある、
山陽文徳殿という建物をご存じですか?
昭和6年、広島にゆかりのある江戸時代の学者、
頼山陽の没後100年祭を記念して建てられたそうです。
この写真は、屋根のてっぺんから空に向かって突き出た、
九輪と呼ばれる装飾を写したものです。
下半分が楕円形に曲がっているのがわかりますか?
昭和20年の8月6日、爆心地から約1800m離れたこの場所で、
爆風によって変形したまま、当時の姿をとどめているそうです。
山陽文徳殿は、西洋風の外壁に和風の屋根をのせた重厚な建築で、
爆風で瓦は吹き飛び、窓ガラスも割れたそうですが、
建物は焼失をまぬがれました。
終戦の翌年には建物に応急修理が施され、昭和21年から24年まで、
ここが広島市の図書館になっていたそうです。
そういえば、昭和23年の広島を舞台にした井上ひさしさんの戯曲、
『父と暮せば』の主人公・美津江さんの家は比治山の東側にあり、
図書館で働いている設定になっていました。
ということは、美津江さんの職場は、
山陽文徳殿の建物がモデルになっているのでしょう。
物語の中で図書館はとても大切な役割を担っているので、
そう思いながら建物を眺めると、
舞台を観たときの感動がよみがえってきました。
現在、山陽文徳殿は閉館されていて内部を見学することはできませんが、
玄関の前の被爆桜は、今年の春も花を咲かせました。
みなさんも比治山に行かれることがあれば、立ち寄ってみませんか。
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☆今日のお誕生日☆
6月15日(日)のお誕生日はおひとりです!
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だいすけさんへ
お誕生日おめでとうございます!
この1年が充実した年となりますように☆
From masa
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