こんにちは。kakukakuです。
2016年から国民の祝日に「山の日」が加わることになりましたね。
日付は8月11日だそうですが、
広島県にはすでに「山の日」があることをご存じですか?
2002年から毎年6月の第一日曜日を、ひろしま「山の日」として、
県内各地で山の手入れや山に親しむイベントが行われています。
今年の「山の日」は6月1日。
雲ひとつないほどの晴天に恵まれたこの日、
北広島町八幡高原会場で行われた登山教室に参加しました。
登ったのは標高1223.4mの臥龍山(がりゅうざん)。
地元では「刈尾(かりお)」という呼び名で親しまれている山です。
八幡高原はカキツバタの里としても有名で、
初夏の陽を浴びたカキツバタ畑が、ちょうど見頃を迎えていました。
昭和8年、初めてこの地を訪れた植物学者の牧野富太郎博士は、
一面に咲くカキツバタの群生に感激して、こんな句を詠まれました。
「衣にすりし 昔の里か 燕子花」
衣にすりしの「衣」とは、ワイシャツのこと。
牧野博士は、着ていたワイシャツに紫色のカキツバタの汁をすりつけて、
子どものように喜んでおられたそうです。
カキツバタ畑のすぐ近く、千町原登山口から登りはじめ、
小さな沢を渡ってブナやミズナラが繁る林道を登ります。
予想以上の暑さのせいか、心配していたヤブ蚊攻撃に遭うこともなく、
なんとか名水が湧き出る場所にたどり着きました。
この水は雪霊水(せつれいすい)と呼ばれています。
クルマで近くまで乗りつけることができるので、
ポリ容器に水を汲みに来る人たちも多いそうですよ。
清らかな山の恵みで渇いた喉をうるおし、
お昼ごはんを食べて、いざ頂上へ。
青い空と樹林に囲まれた臥龍山の山頂には一等三角点があり、
「無事に登らせていただき、ありがとうございます」
とタッチして下山しました。
今年のひろしま「山の日」は、
山の恵みに感謝しながら、山に遊んでもらった一日でした♪