こんにちは。kakukakuです。
先日、文房具店でおもしろいものを見つけました。
広島弁の「のし袋」です。
表には「御祝ジャケエ」「気モチジャケエ」など、
耳なれた広島言葉が墨文字で躍っています。
肩のこらない、ちょっとしたお祝いに喜ばれそうですね。
別のデザインで「これで好きなもの買いんさい」
「ちょっとしか入っとらんけ〜」など、
さらにユニークなバージョンもありました。
広島の老舗、多山文具さんが企画したオリジナル商品だそうで、
1枚262円。
広島みやげにしても他県の人にウケそうなので、
私も思わず買い求めました。
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のし袋の「のし」は、もともと
「のしアワビ」だったことは、みなさんご存じでしょう。
アワビの肉を薄く長くはぎ、引きのばして乾燥させたもの。
江戸時代までは、これを和紙で包んだ「のし包み」を、
進物に添えることが礼法の決まりだったそうです。
明治時代に入ると、高価なアワビの代わりに、
布海苔や鯨筋などが使われるようになり、
やがて和紙の折形だけを模して、現在の「のし」の姿になりました。
ちなみに、本物の「のしアワビ」を贈られた人々は、
水に漬けて柔らかくしてから煮て食べたそうで、
不老長寿の妙薬と信じられていたそうですよ。
めでたし。めでたし。な、日本むかし話ですね。