こんにちは。kakukakuです。
10月14日の「鉄道の日」に発表された「日本鉄道賞」に、
広島の被爆電車特別運行プロジェクトが
選ばれたことをご存じですか?
「被爆と復興の記憶」特別賞として受賞したそうです。
選考理由は・・・
終戦から70年。戦争の記憶が薄れつつあるとされる中、
鉄道を通じて原爆の恐ろしさと
戦後日本の復興・発展に力を尽くした人たちに思いを致し、
平和の尊さを心に刻む取り組みとして高く評価した・・・
ということです。
昭和20年当時の塗装を復元した被爆電車「653号」を、
広島の街に走らせたこのプロジェクトは、
地元でも大きな話題になりましたね。
6月から8月までの期間限定で、運行日はすべて満席。
県外からもたくさんの人が「青い653号」に乗車して、
70年前に思いをはせながら広島の街を眺めたそうです。
私も乗せていただきましたが、
車内には被爆直後の電車や復興する街の写真などが飾られ、
モニターでは653号の復元過程も紹介されていました。
被爆電車に乗った後、一冊の本を買い求めました。
「もう一つの語り部 被爆電車物語」。
70年前、123両あった市内電車が、
どこで被爆し、どのように復旧したのか。
残された写真や資料、証言をもとに綴られた本です。
車体の色についてのコラムもあり、
復元された「青い653号」のことも載っています。
広島に住んで、毎日のように路面電車に乗っていても、
この本を読むと知らないことばかり。
子どもにもわかりやすく書かれているので、
たくさんの人に読んでもらいたいと思いました。
そして今回、「日本鉄道賞」の特別賞を受賞したことで、
被爆電車のことを全国の人に知ってもらえるといいですね。