こんにちは。kakukakuです。
6月14日のブログで、青い被爆電車のことをお話しましたが、
先日、特別運行中の653号に乗ることができました。
昭和20年当時の塗装に復元されたという、
被爆電車653号を初めて見たのは、6月7日の「路面電車まつり」のとき。
広島電鉄の車庫に停車しているのを外側から見ただけなので、
あれから早速「被爆電車特別運行プロジェクト」に申し込みました。
集合場所は、広島駅前の市内電車のりば。
青い電車がやってくると、参加者のみなさんだけでなく、
たくさんの人がカメラやスマホを向けていました。
広電西広島で折り返す貸し切り運行なので、
途中の電停で扉が開くことはありませんでしたが、
電停にいる人たちが「これって、被爆電車?」という顔をして、
のぞきこんだり、あわててスマホを向けたり。
沿線の撮影ポイントらしき場所でも、
立派なカメラを抱えた撮り鉄風の方をたくさん見かけました。
行く先々で注目を集めている653号ですが、
昭和20年8月6日午前8時15分、
江波付近で被爆し、大破しながらも4カ月後の12月には復旧。
2006年に引退するまで、市民の足として走り続けたそうです。
その姿に元気をもらった人は、たくさんいたのでしょうね。
車内には、当時の切符や被爆直後の電車、復興する街の写真などが飾られ、
モニターでは653号の復元過程も紹介されていました。
車体の色は、車庫に保管されていた653号の塗装をはがしてみたら、
緑色のペンキの下から青色の塗装が出てきたのだそうです。
当時のことを覚えていた人たちの記憶も参考にして、
70年前の路面電車は緑色ではなく青色だったことがわかったとか。
そうして復元された青い653号は、
8月30日まで(土・日・祝日のみ※7月25日は除く)の期間限定で、
1日2便、広島の街を走っています。
事前に申し込みが必要ですが、日にちによっては空席もあるようです。
70年前と同じ青い電車に乗って眺める広島の街は、
緑も、川も、道行く人も、イキイキとしているように見えました。