こんにちは。kakukakuです。
1975年の広島を舞台にした重松清さんの小説
「赤ヘル1975」を読みました。
広島に原爆が投下されてから30年後、
広島市民に支えられ、夢を託され続けてきたカープが、
悲願の初優勝を果たした年の物語です。
この年、カープの帽子が赤になったことから、
真っ赤な奇跡がはじまるのですが・・・
やんちゃな野球少年で、大のカープファンなのに、
「赤は女子の色じゃ」と濃紺のカープ帽をかぶり続けるヤス。
将来は新聞記者になって広島のスポーツ新聞を復活させる!と、
誤字・脱字だらけの壁新聞「赤ヘルニュース」を、
情熱いっぱいに発行しているユキオ。
二人は同級生で、広島市内にある相生中学校の一年生です。
そんな二人のクラスに、東京から一人の転校生がやってきました。
父親に振り回され、何度も転校を経験していたマナブです。
やがて、三人は広島弁で親友という意味の「連れ」になるのですが、
マナブにとって広島は、これまでのどの街とも違っていました・・・
作者の重松清さんは岡山県に生まれ、
1975年はヤスとユキオとマナブと同じ中学一年生でした。
そして、少年時代は転校生でもあり、
ヤスに「よそモン」と言われるマナブに、
自分自身の思いを重ねながら書いたそうです。
実は、私も転校生です。
この物語を読んで一番共感できたのは、
やはり「よそモン」のマナブの気持ちでした。
* * *
この物語から40年経った今年、広島は被爆70年を迎えます。
広島に生まれ育っても、あの日のことを体験していない世代は、
もしかしたら「よそモン」かもしれません。
それでも、広島に暮らす一人として、できることはあるかもしれない。
「赤ヘル1975」を読み終えて、そんな気持ちになりました。
カープファンのみなさんはもちろん、
野球に興味のない方にも、ぜひぜひ読んでもらいたい物語です。
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☆今日のお誕生日☆
5月17日(日)のお誕生日はおふたりです
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こういちさんへ
お誕生日おめでとうございます!
この1年が充実した年となりますように☆
From morimori
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かずこさんへ
お誕生日おめでとうございます!
この1年が充実した年となりますように☆
From masa
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