こんにちは。kakukakuです。
旅先では、思いがけない感動体験をすることがありますね。
先日も、島根半島の東端にある美保関のまちで、
心が洗われるような時間を過ごしました。
美保関では今、えびす様の総本宮・美保神社の清掃御奉仕をして、
神様と心のご縁を結びませんか♡という縁結びの旅が体験できます。
その名も「美保関神結び(みほのせき・かんむすび)」。
3月末までの毎週土曜日、美保関の宿に泊まる人が対象の特別プランだそうで、
私も参加させていただきました。
土曜日の夜は宿でご縁結び膳をいただき、
日曜日の朝7時から美保神社で御奉仕です。
真っ白い上着に身を包み、拝殿で神様にご挨拶をしたら清掃開始。
神職の方から掃除道具を手渡されるのですが、
雑巾もほうきも神聖なものに思えて、扱いが自然と丁寧になります。
家でもこんな気持ちで、掃除できたらいいのでしょうけどね。
静かな境内にシャッシャッという竹ぼうきの音だけが響き、
目の前を掃き清めることだけに集中していたら、
あっという間に予定の30分が経っていました。
実は昨年、遷宮を迎えた出雲大社をお参りしたのですが、
美保神社と「両参り」するといいことがあると聞いて、
ぜひぜひお参りしたいと思っていたのです。
けれど、雑巾がけや掃き掃除をしているうちに、
そんなことも考えなくなっていました。
これが、無心になる、という感覚でしょうか。
掃除を終えたときには、ちょっとだけいい人になったような気がしました♪
この清々しい気分こそが、両参りのご利益なのかもしれませんね。
そして、宿に戻って朝食をいただいたら、もう一つのプレミアム体験!
美保神社の「朝御饌祭(あさみけさい)」に参列させていただきました。
朝御饌祭というのは神様に朝の食事をお供えする祭事で、
美保神社では毎朝、神職の方々によって厳かに執り行なわれているそうです。
「美保関神結び」の参加者だけは、拝殿の中に入って間近で見ることができます。
普段は一般の人が立ち入ることができない場所です。
これって、かなりスゴイことではないでしょうか!?
早朝参拝の人たちが集まりはじめた境内に、太鼓の音がドーンと響くと、
拝殿に座っていた私の背筋もすっと伸びます。心地良い緊張感です。
魂が震えるような力強い祝詞。巫女舞の凛とした鈴の音。
これが、もう、予想をはるかに超える感動だったのですが・・・
うーん、すみません。私のつたない言葉では伝わりませんよね。
朝御饌祭が終わると、神職の方から修了証と月次御幣を頂戴しました。
美保神社の月次御幣は月ごとに色が替わるそうで、
二月の色目は柊(ひいらぎ)です。
節分の月に柊の御幣を頂く。これも、思いがけないご利益でした。
美保関の皆様、旅人の私に貴重な体験をさせていただき、
本当にありがとうございました。
* * *
最後に。美保神社のお守りが、
あまりにもキュートなので紹介させてください。
鯛が稲穂をくわえている「昇運鯛守(しょううんたいまもり)」です。
美保神社のご祭神は二柱の神様で、事代主神(えびす様)は「鯛」を、
三穂津姫命は「稲穂」を持たれていることから、
それぞれの神様を象徴する図柄になったそうです。